iOSアプリで少し手応えを感じてきたので、「Androidでも出してみようか」と思い立ちました。アプリ自体はすでに作ってあったので、あとは公開するだけ……のつもりでした。

◆ アプリはすでに完成していた

今回用意したのは、AIを使って音声から鳥の鳴き声を検出するアプリです。iOSで動くもの(以下)があったので、Android版も作ってみました。

野鳥鳴き声サーチアプリ - App Store

開発にはClaude Codeをエージェントとして使いました。Mac mini M4上で動かしたところ、数時間でアプリが完成しました。生成AIの進化を改めて実感した瞬間です。

ただし、見た目はiOS版とかなり変わりました。ReactNativeやFlutterを使えばiOSとデザインを揃えられるようですが、今回はすでにiOS版が完成していたので、そこから低コストでAndroid版を作ることを優先しました。見た目の統一は次回の課題です。

◆ Google Play公開を調べて断念した

Google Playでの公開は、初回登録料($25)を払えば開発者名も自由に設定できるとのこと。一見ハードルは低そうです。ところが実際に調べてみると、いくつかの壁がありました。

まず、2023年11月以降に作成した個人アカウントでは、12人以上のテスターを集めて14日間クローズドテストを実施することが必須になっています。これは完全無料アプリであっても避けられない要件です。個人開発者にはなかなか厳しい条件で、代行サービスを使えば5,000円ほどで解決できますが、それだけでは終わりませんでした。

・ 収益化しようとするとさらに壁があった

広告を入れようとするとAdMobが必要で、AdMobの審査にはGoogle Playでの公開が必要という条件があります。さらに収益化すると住所の公開が義務付けられます。なお、完全無料アプリ(広告なし・課金なし)であれば住所の公開は不要ですが、その場合は当然収益も得られません。自宅住所を公開するわけにもいかないので、バーチャルオフィスを契約する必要があり、月1,650円〜のコストがかかります。広告収入の見込みが月数千円程度だと、コストが見合いません。

・ 断念した理由

整理するとこうなります。

  • テスター代行:約5,000円(一回)
  • Google Play登録料:約3,800円(一回)
  • バーチャルオフィス:月1,650円〜
  • 広告収入の見込み:月数千円

完全無料で公開するだけならバーチャルオフィスは不要ですが、テスターの壁は残ります。収益化まで考えると初期費用だけでも約1万円かかります。仮に広告収入が月2,000円だとすると、毎月のバーチャルオフィス代1,650円を差し引いて手元に残るのは月350円。初期費用を回収するだけで約2年5ヶ月かかる計算です。費用対効果を考えると、Google Play公開は見送りが妥当という結論に至りました。

・ 出した結論

Google Playでの公開は見送り、自サイトでAPKを無料公開することにしました。広告収入はサイト自体にAdSenseを導入して得ることにします。そのためにはブログ記事を充実させてAdSenseの審査を通す必要がありますが、こちらのほうが長期的にも意味があると判断しました。

◆ 今思うこと

アプリを作ること自体はそれほど難しくありませんでした。難しかったのは「公開する」という部分でした。個人開発者にとってGoogle Playのハードルはじわじわと上がっています。同じ壁にぶつかっている方の参考になれば幸いです。